へザー・マリア・ナオミ

へザー・マリア・ナオミ

Saturday 30 August 2014

Towards the end of summer

毎年この時期になると、「情事」の出だしの文章、
「夏が、終わろうとしていた」をよく呟くことがあります。



色々なことを感じさせてくれる、大好きなフレーズです。
この一行で作家、森瑤子がこの世に生まれて来たとも言える、
全ての始まりを現す大切な一行でもありますが、
それだけではなく、純粋にあの言葉、「夏が、終わろうとしていた」
を自分の中で呟くと様々な感情が湧き上がってくるのです。

一年のうち、この時期が一番好きかも。

夏の終わりには独特な寂しさってありますよね。
太陽の光が秋に向けて少しずつ変化していく様子、
ちょっと過しやすくなった日々。
そして気のせいかもしれませんが、うっすらと秋の香りがしてきたような....
これが、夏が終わろうとしているサインなのでは?

そして秋に向けての期待。
涼しくなってからやろう、と思っていたたくさんのこと。
「涼しくなってから会いましょうね」と、友達や仕事仲間との約束。
秋の食材、紅葉、上手く行けば秋に企画しているプチ旅行。
楽しみがたくさんたまっています。


今年の夏も、たくさんのファンの方々が与論まで
お墓参りにいらしてくださいました。
毎年必ず訪れる方もいらっしゃれば、初めての方も。
心を込めてありがとうございます。

しかし... 東京はこのところ、やや気温が下がったものの、
まだまだ完全に夏が終わったとは言えません!
そう簡単に夏を手放しませんよ。
これから9月に入ってももう少し夏気分を楽しみたいと思っています。
まだ買ってから2回しか着ていない新しい夏のワンピースもあるんだし♫
by Heather


Tuesday 26 August 2014

リラックスできる時間 in Italy...

ママが上手だったことは、リラックスタイム。私も学びました。。。
午後の6.00pm が私の aperitivo タイムです。ふつうは、イタリアの女性友達とはいつも金曜日の午後の6時に会って TGIF (Thank God It's Friday) をしますが、今日はまだ火曜日なので一人でイタリアンスタイルで白ワイン楽しんでます。娘のガイヤは愛犬のアゴ君と遊んでいる間に。。。フーって一息。。。


Forever Young and Beautiful

Hello again,
息子がようやく昨日から幼稚園が始まり、また少し自分への時間ができました。
ヘザーとナオミのブログ、私も楽しく(ある意味面白く)読んでいます。
ナオミの日本語にはくすぐられるものがあり、本当に楽しい!(そんなこと言ったら怒られそうですが)。彼女がこれからどんなことを書いてくれ、どんな写真を載せてくれるのか、わくわくしちゃいます♪

さて、若いころは喧嘩ばかりしていた三姉妹ですが、
姉、次女、三女と 典型的な三姉妹。
姉は小さいころからしっかりしていて、今でも変わらず家族全員に頼られ、休む暇もなく働き、人の悩み事で悩まされ、それでも自分流を突き通すすごい女。真面目でまっすぐで、私はとにかく頭が上がらない。
私といったら、八方美人で、しっかりしているようでしてなくて、まわりに頼られるが本当は弱くて、
ふらふら、ふわふわと生きていて、何かしらと姉妹の間に挟まれたり、友達などのもめ事の間にも挟まれるタイプでして、
母がよく言ったが、心配させてばかりの典型的真ん中タイプ。
そして三女、やはり一番のベイビーでわがままちゃんで、一番気が強くて、どんなに喧嘩してもムカついても、かわいいのよねー。憎めないんです。
いまだに私たち、会う度に口喧嘩、
傷つけ合い、罵り合い、
でも時間がすぎるとすぐにまた仲直り。
家族の絆って、すごいですね。
姉妹がいてくれたからこそ、今までなんども辛いことがあったけれど、乗り越えられた。

みんな離れて暮らしているからなかなか会えないけれど、
毎日のようにメールやLINEで連絡を取り合い、たぶんばーさんになっても今と変わらずなんだろうな~、と想像します。

夏の疲れで頭がぽーっとして何を書けばよいのか悩む私&sisters、

パソコンの横に置いた母の写真を眺めながら、何かネタを考える....
ネタ、といえば、散々私もネタにされたな...

仕返しに、母のおっちょこちょいな出来事などを暴露したいところだが、
どうしようかな~、
やっぱり、今はまだ、やめておこう。うっしし。
その変わりに、一つ、
昨日とてもいいことがありました。
私たち姉妹が小さかった頃、母がよく読んでくれた本、
大好きだったこの本を、
昨日息子が学校の図書館から持って帰ってきた。
なんていう偶然。
やはり、親子は好きなものが似るのね。

息子に夜、読んであげると、ページをめくるごとに、母の声が聞こえてくるような、
とてもとても不思議な感覚でした。
自分も子供にかえったような感覚。わくわくして、どきどきして、
息子同様、目をキラキラとさせながら読む。

こんな日頃のふとした出来事から、時々母が再び「帰って」くる。
息子に、自分も小さい時にママにこの本読んでもらったのだと教えると、
息子は私を見上げ、マミーのママいまどこなの?と聞く。
「ここだよ」と息子と私のハートに手をかざすと、その意味がなんとなくわかったのか、
「死んじゃったの?」と聞いた。
「そうなの、若いときに、お病気になって」
すると とても不安そうに息子がいう、
「マミーも若いときに死んじゃうの?」
「ううん、マミーはマスターヨーダみたいにすっごいおばあちゃんになるまで生きるよ」
そういうと息子はくすくすと「やだー、キモチワルイ!マミーおばあちゃんにならないで!」と笑う。

「キモチワルイ」と言われ、母がなんて若く、一番女として熟した美しい時に逝ってしまったかを思い出す。
私たち姉妹のmemoryには、永遠とその美しい年齢の母しか残らないのよね。

彼女らしい。

Thursday 21 August 2014

Gin & Tonic time

昔はちょうど軽井沢にいた頃。

5:30pm....
そろそろ娘たちはテニスから帰って来る時間。
そして「森瑤子」から母親の顔に戻る時間が迫ってくる。

でもその前にもう一人の女性になっていた。
その女性は「マサヨ」。
妻でもなく、母親でもなく、作家の森瑤子でもない。
ただのマサヨ。
自分の世界に浸りながら自分だけの時間を楽しむ一人の女性。


「マサヨ」は別荘の玄関脇にある、
小さなテラスでのジントニックを飲みながら本を読んだり、
ぼーっと考え事をしながら庭を眺めているのが好きでした。

そのうち自転車のブレーキの音が聞こえて来る。

「ピラニア軍団」(とよく呼ばれていた娘たち)がお腹をすかして帰って来た。
マサヨの顔は一瞬としてまた母親の顔に戻る。
そして立ち上がって子供たちを笑顔で迎える。


話が変わりますが、国産のレモンが段々と
緑色になってくる時期になりましたね。


小さくて緑で、まるでライムのような緑のかわいいレモン。
今日は暑く、仕事も大変な一日だったので、そんなことをふと思い出し、
久しぶりに一人で「マサヨ」流の時間を味わいたくなってしまいました。

by Heather

Monday 18 August 2014

不良娘と呼ばれて27年

こんにちは、次女のマリアです。
母の本を読んでくださっている方に、よく「ああ、あのマリアちゃんね」と言われることがあります。
「ああ、あのマリアちゃん」というのは、あの不良娘のマリアちゃん、のこと。
母を「クソババー」呼ばわりした、家出娘です。(笑)

そんな不良娘も、今や43才。結婚13年目、一人の子の母になり、平凡な、どちらかというと不良の面影もないくらい真面目に日々を過ごしております。

「クソババー」と母を傷つけた私ですが、
つい先日、息子にいきなり「クソババー」と言われた。
まだ5才の息子にです!
あまりにもびっくりして、心臓が止まるかと。
「こら!なんてこというの!」と怒鳴ると、
「え、マミーに言ったんじゃないよ、ただ言ってみただけ」なんぞという。
「なんでそんなこと言いたいのさ?!」
「だって、変な言葉だから」と笑う。そうわけのわからない理由をつけ、ドキリとさせてくれた。
わが子に「クソババー」と呼ばれることが、これほどまでに心にグサリとくるとは。痛い痛い。
今更ながら、母に対してこれほどまでに残酷な言葉を投げつけたことに、反省。
それにしても、五歳児とは不思議な生き物だ。
時々突拍子もないことを言ったり、したり。
テレビの影響か、友達の影響もあったり、
頭の中がどうなってるのか疑いたくなるくらい 理解できないことが多い。

三姉妹だったからだろう、男の子がよくわからない。
今は日々 小さなクレイジーな男子の変な行動や暴言、珍言に驚かされ笑わされ悩まされる毎日です。

30才すぎた頃に、湘南へと引っ越し、
葉山というちょっとかっこつけた田舎に住んでいます。
私にはちょうどいい刺激のある町。
若者もたくさん住んでいて、アーティストや自然を愛する人たちも多く、
のんびりしているがレイジーにはならない、ほどよい誘惑や心を揺さぶってくれる出逢いもあり、
子育てと趣味とアクセサリー作りを自分流にやるには ぴったりの町。

そんな葉山から、マイペースではありますが、何か 日々感じること、ライフスタイルや、三姉妹の思い出などを発信していけたらと思っています。

かつては確かに親不孝者の不良娘だった私ですが、今は真面目に、謙虚に生きているつもりでございます(笑)。こんな私ですが、どうかよろしく申し上げます。

Maria Brackin

Sunday 17 August 2014

little sisters

昨日のナオミの投稿を読み、彼女がもう41歳になったことに
なぜか一瞬、ハッと驚いてしまいました。
妹の年齢ぐらい知っているのに、
実際に彼女の文章で読むとまたちょっと違う、複雑な気持ちに。
私の中ではいつまでも彼女はベイビーちゃんだから。


でも実際にはナオミ自身は今は2人の女の子の立派な母親なのですが....

母が亡くなった当時は、ナオミはまだ19才。
まだまだお母さんに甘え、頼りたい年齢。
6つ上の私はすでに結婚も、仕事もしていて
人生もやや落ち着いていたため、
いつの間にか時々、ナオミの母親になったような気持ちになっていました。

それが21年間続いています。
今でもナオミにあーしろ、こーしろと子離れができない母親みたいに
口うるさく言っていることがあり、いけないと思いながらも
すぐ心配してしまいます。
反対にナオミはナオミでお姉さん離れができずに
しょっちゅう甘えて来るのです。
でもそれがなんだか嬉しい。


それとは変わってマリアは自立心が強く、安心でした。
私とは母が亡くなった時からずっと大人同士の良い関係。
お互いよい相談相手でもある心強いパートナーって感じでしょうか。

年齢が近いマリアとナオミは子供の頃からいつも一緒に遊び、
どちらかというと友達のような関係で大の仲良し。
そのかわり、喧嘩するときはすごいですけどね(笑)。

多分こんな関係はおばあちゃんになってもずっと続くことでしょう。

三人姉妹の中でもそれぞれ色々な関係があって面白いです。
by Heather
こんにちは、イタリアに住んでるナオミです。今回、姉のヘザーがブログをはじめましょうって連絡が入り、私は大変うれしいです。初めてのブログなので、なんだかドキドキしてます。
イタリアに引っ越してから、もうそろそろ20年になります。私の人生の半分ぐらいですね。。。って年齢を計算されてますね。。。そうです。41歳です。日本にまだ住んでいたらもうオバタリアンですね。でもイタリアのいいとこは41歳の女性はウーマンになり始めたばかりでみりょく的な女性とみられてます。(自分でそうしんじたいだけかもしれませんね.。。)イタリアの女性はかなりふけてます。ちょっとがんばり過ぎて逆に怖いです。日本人の40年代の女性はまださっぱり若々しいとこありますよね、それでよくイタリアとか海外では日本人の女性の年齢を当てるのが難しいそうです。私はハーフなのでこの意味でその若々しいところを半分持ってると思います。(って信じたいですね。。。ハッハッハ)
イタリアのコンピウーターで日本語書いてます。かんじが書けない私でも, 読むことはできますのでコンピウータにまかせてます。また、私も日本語が使える機会があまりないので、日本語で書くのも難しいため、変な日本語でもうしわけございません。
そこで、私の今住んでいる所の写真を載せていただきます。
すばらしい景色です。毎日、色や、陰がかわるので本当にあきないトスカーナの景色です。
フィレンツェからちょっと離れた小さな村の近くです。何もない所ですが、食べ物とおいしいワインがあれば、それで私は満足です。
では、これからイタリアからも、一番下の兄弟として、ブログをがんばってかきますね。
よろしくお願いします。
ナオミ

Thursday 14 August 2014

不思議なアンモナイト

「人生の贈り物」でも紹介されたアンモナイト。
太陽の光に当たると中の金色の部分がキラキラ光ってとてもきれい。
大変な仕事を始める前や、ちょっと元気がない時に
手に取って力をもらってます。
母が昔やっていたように。


by Heather

 p.s. マリアとナオミの参加まではもうしばらくお待ちください。
まだセットアップで苦労しているみたい。
とにかくアナログ一家なので...

Wednesday 13 August 2014


「望郷」(角川書店)が6月25日に復刊されました。
ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝とスコットランド人の妻、
リタの愛の物語。
スコットランドで二人は出会い、
日本で初めてのスコッチウィスキー造りに励む夫、政孝を支え続けるリタ。
そのリタの心のよりどころとは...

9月よりお二人の人生をモデルに描いた、
NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」が始まります。
とても楽しみです。
 by Heather



Monday 11 August 2014

Hello!

たくさんの母のエッセイなどでも登場していますので、
今更「初めまして」と言うのも変かもしれません。
どちらかと言えばもしかしたら「ご無沙汰しております」
の方が正しいかもしれませんね。

母、森瑤子のファンの皆様、この長い間お元気でお過してでしたでしょうか?
母が亡くなってからあっという間に21年が経ってしまいました。
21年間では色々なことがおきますよね。



最初に母のエッセイに登場した頃はわたし達はまだ小中学生でした。
私達の変なエピソードもたくさん書かれました(笑)。
でもそのおかげで、今でもファンの方々と偶然出会うと
私達の名前を知ってくださっていて、まるでお友達のように話しかけてださいます。
あの時は「ママ、もう余計なこと書かないで」とよく怒っていましたが、
今になるとありがたいことです。 
自分たちでも読み返して笑えるようになりました!
(もちろん、「そこまで話を膨らまさなくても良いのに!」と
飽きれることも今でもありますが...)

このブログを通じて3人姉妹の母の想い出を語ったり、
まったく違った場所でまったく違う生活をしているそれぞれの
日々の中でのエピソードのお話を発信できればと思います。

ナオミの、誰でも憧れるようなイタリア、トスカーナでの暮らしの風景。
毎日海を眺めながら子育てやジュエリーメーキングに励んでいるマリアの暮らし。
そして東京でインテリアやお料理を楽しみながら暮らし関係の仕事をするヘザーの人生。

それぞれの人生はまったく違います。
でもこのブログが成長行くにつれ、
3人の中の何か共通点が見えてくると嬉しいです。

カジュアルなブログです。
あまり堅苦しくなく、思っていることをそのまま書かせてもらいますので
どうか、気楽に楽しんでください。

From Heather