へザー・マリア・ナオミ

へザー・マリア・ナオミ

Sunday 9 August 2015

ただいまー。

久しぶりに与論島に帰りました。
マリアとマリアの息子と一緒に。
ナオミもいたらなあ、となんどもため息がついてしまいましたが
残念ながらナオミにとっては夏がお仕事のピーク。
ちなみにイタリアの田舎で彼と経営しているレストランは
超人気にスポットらしいですよ。
姉も一安心。

何年、何百年経っても変わらないところが与論の素晴らしさ。
海も同じ美しいエメラルドグリーン、砂はいつまでも真っ白。


庭の草花も次々とやってくる台風にやられてしまいながらも
めげずに再び生き生きとした美しい緑に戻っていきます。

どんな台風があっても母のお墓だけはいつもそのまま。
そこは特別なパワースポットなのでは、と密かに思っています。

今回、母には嬉しい報告もできました。
今年復刊した3冊の本の報告。
そして去年ヒットした「望郷」のお話。
(去年は行けず、今回はまとめての報告を!)
新しいカバーや素晴らしい解説に喜んでもらえたかしら?


お墓は小さな丘の上に。
ここからの海の眺めは最高です。

たくさんの人の手によって愛を込めて作られ彼女のお墓。
母が入院中に、自ら大好きな建築家のガウディーを
インスピレーションにデザインをしました。

琉球瓦、地元の石や
私が当時住んでいたベルギーで見つけた与論の海をイメージした
様々なブルーのタイルを使って
父や与論に住む、母の友人でもあったアーティストや
職人さん達が彼女が描いたイメージを元に建てたお墓です。

お墓の入り口にあるメモリアルストーンは
ナオミがイタリアのモザイク職人である友人に頼んで
大理石に真っ赤なバラのモザイクを埋め込んだものです。
日本に到着後、バラの横にサインを削ってもらいました。


たくさんの人たちの力や協力でできた
心のこもったハンドメードの彼女に捧げる思い出の場所です。
それもあって、なんだかほっとできる
ぬくもり溢れた場所でもあります。


与論での一つの楽しみは早起きをして家の庭から日の出を見ること。
ここは本当に最高な日の出スポット。


この時間はすでに暑いけれど、海からいい風がきて、
ついついぼーっと眺めてしまいます。

昼間の景色はこちら。


 父が庭先に地元の石を使って小さなテラスとバーベキューをつくり、
朝はここから日の出を、夕方は海を眺めながらジントニック、
そして夜は潮の音を聞きながらバーベキュー。

与論では食事はもちろん、いつも屋外。
マリアが作ってくれたゴーヤチャンプルーも特別に美味しかったですよ。
地元のゴーヤと島どうふ。
そして父が育てている鶏が産んだ卵を使っての最高な一品!



海を背に、反対を向けばそこは家。


この琉球瓦の平屋が森瑤子が愛した別荘です。
中央からすぐの左側の窓が彼女の書斎。
ここから海を眺めがら執筆をしていました。
ここから海の景色を見ながら、そして夜、信じられない数の星や天の川を眺めながら
「アイランド」のストーリーが生まれたのでしょう。

与論へ行くと地元の人達はかならず「おかえりなさい」と
出迎えてくれます。
初めて島を訪れる人でも、どんな人でも、みんな「お帰りなさい」と大歓迎。
そして島を離れる時は「いってらっしゃい」と。
そして私も、最後に言った言葉は「行ってきます」。
必ずまた帰るから。