へザー・マリア・ナオミ

へザー・マリア・ナオミ

Thursday 18 August 2016

それぞれの命日

やっとお盆休みも終わり、
それぞれ少し落ち着いたところで、
母の七月の命日のそれぞれの過ごし方をお伝えしようかと、
 
ヘザーは少女時代に夏を過ごした思い出の地軽井沢へ、
私たちが夏休みの間の約二か月半を家族で過ごした家への小道、
今も、30年前も、変わらない風景。
懐かしの我が家は今はカフェに変貌しましたが、
外観も内装もほとんど変わらず大切に使われています。
この家の二回の眺めの一番いい部屋の窓辺で、母はたくさんの小説やエッセイを書きました。
彼女のペンが原稿用紙にスラスラと流れる音が今でも聞こえてきそう。
ここで、7月6日の命日を過ごせたことに、何か特別なメッセージがあったように感じました。
 
ヘザー



私、マリアは命日に息子と二人でハワイにいました。
その日にFBに、私の母との思い出を少しだけ友達にシェアしました。
今日、母の命日でのワイキキのサンセット。
26年前に二人で初めてハワイへ来た時のことを思い出した。
ホテルのバーで買ったジントニック片手に、夕陽を見にビーチへ降りたら、
ホテルのスタッフに、no alcohol on the beach please と言われ二人で まーじーでー、
ってびっくりしたの、思い出した。
今日の夕陽は、あの時の色と同じだ。
忘れない。
ハワイの生暖かい南国の風、
ビルのそびえ立つ都会の足元に美しいラムネ色の海、
パームツリー、白い砂、どこからか聞こえるウクレレの音色、
なんともミスマッチな都会と自然の共存に感動し、不思議でノスタルジックで、
ロマンチックで、
ドキドキときめいたあの時の気持ち、...
一緒に来たのが母ではなく、恋人だったらどんなに幸せだったことか、
と夕陽を眺めながら思った。
たぶん、隣に座る母も、そう密かに思ったに違いない;)
でも今は、
大切な大切な思い出。
あの時、となりにいたのが母で よかったと思える。
You are with me always, wherever I go.
 
マリア
 
イタリアに住むナオミは、得意でない日本語でこう綴った。
 
この道 Firenze で探し回ったけど見つからなかった。。。
今だによ〜く見て何かのヒントを探して見たけど沢山のFirenze の道にそっくりなの。
Firenze か Roma だが、わたしは Firenzeだって思い信じてる。
そしていつか絶対に同じ所で同じ様な写真をとりたい。
ママは旅が大好きだった、とくにイタリアが大好きだったため、よくイタリアに来た。
私はいつまでもずっとのんびりと日本に残るつもりだったがママは私に世界を見て、早く家出て、世界の探検しなさい!。。。と。
「ママ、daddy は卒業したらイギリスに行きなさいって言ってるけどママはどこに行った方がいいと思う?」って聞いて見た時、考えずに 「フィレンツェでしょうね」って目をキラキラさせながら、遠くを眺めて、もうママはイタリアンモードに入っていた。
その時は「え〜‼︎ やだ〜!イタリアなんて〜!」って私が思った17歳のガキ。
そして、卒業して、イギリスに行って、1994 年に、ママが願った様に、
私は根性出してイタリアへ向かった。
そして難しい時や悲しい時、イタリア人に対してムカツク時、...
ママが見えたイタリアの美しい所を探して見て、なぜ Firenze を選んだのか思い出す。
ここに来てもう23年が立つ、確かに私が選んではいなかった。
ママが選んでくれた。
知ってたのだろうか、私の運命を。。。
いつも見守ってくれてる
ママ、イタリアが好きだったママへ ,
 I miss you everyday but I know you are here with me in one of your favorite cities.
July 6th 2016.
 
ナオミ
 
それぞれの母との思い出、母と過ごした場所、
三人とも同じ時間に別々の国で、別々の風景を見ながら彼女との時間を思い起こす。
きっと、それぞれのその瞬間、それぞれのいた場所、過ごし方、
それぞれの今は、
母の夢であり、理想であり、
母の願いが形になったのだと、
信じています。

Wednesday 13 April 2016

愛しの与論

毎日のように、与論にいる父から、島の生活の状況のメールが送られてきます。
早朝みた海から上がる太陽の様子の写真、
庭に遊びにきた渡り鳥の様子、
何匹も保護している野良犬たちとのできごとや、
飼っている鶏のこーこーちゃんが産んだ巨大な卵の写真など、
毎日毎日、与論の愉快な生活を知らせてくれる。
「85グラムもあるんだ!ギネス記録じゃないか?」
と朝から賑やかな父。
咲き乱れる庭の植物たちの自慢など、
羨ましいばかりの与論での日々、
 
あまりしょっちゅうはいけないので、離れている私たち姉妹にとっては、嬉しいような、切ないような、そこにすぐにいきたいけれどいけない辛さ、
でもいけないかわりに、私たちなりにヨロンをそれぞれ身近に感じれるようにいろいろと工夫をして過ごしています。
ヘザーのように、私も母の大好きだった与論丼を食べたり、
私は丼のかわりに、昨日与論丼巻を作りました。
写真を撮るつもりが、お腹空いて家族で撮る前にパクパクと食べてしまいました~💦
与論丼巻とは、具材は与論丼とまったくいっしょで、それを巻き寿司にするだけです。
簡単で美味しくて食べやすい。
私がいつも使うのはこのオイルサーディン、
キッチンのキャビネットにはたっくさん積み重ねてストックしています~♪
子供も食べるので鷹の爪で傷めず、甘口の醤油で傷め、万能ねぎと一緒に巻き巻き。
息子はパクパク食べてくれます。
 
他に、与論といったらこれ、という食材を紹介します。
 
与論産のきび砂糖、塩、きび酢など、これらは我が家のmust。
父が仕送りしてくれたり、与論へ帰るときは買い込んだり、
与論のお酢はとくにおすすめ、そのまま飲めるくらい美味しいです!
きびざらもヘルシーで甘さもあっさりしていて、白糖のかわりに使っています。
 
食べて与論に想いを寄せる以外に、私の場合は、
与論の貝や珊瑚などを使ってアクセサリーを作っています。
うつくしい 島と向き合う私だけの静かな時間。
 
与論の海と同じ色のエメラルドと与論のビーチで拾った白い貝、
 
こうして私は、与論島とのつながりを常に心におき、島への愛を表現していけたらと思います。
 
今年は、いついけるかな、
I miss you Yoron.
 
 

Wednesday 16 March 2016

家族の定番料理、「森瑤子の与論丼」

先日、面白い問い合わせがありました。

鹿児島のテレビ局KTSで、鹿児島県の美味しいものを紹介する
「かごしまフィーバー」というご当地ソングで「森瑤子の与論丼」
を歌詞にぜひ入れたい、といったお問い合わせでした。

与論丼が有名になるかもしれない?
とちょっと面白いお話だったのでご協力をさせていただきました。
ほんの一瞬だけですが、「与論丼」が歌詞に、
そしてミュージックビデオに登場するようです。

(3月18日頃から31日まで、毎晩KTSの深夜番組の2時台と3時台だそうです)



鹿児島県内でしか見られないのですが、
そのうちYoutubeでも見られるようになるといいな〜。

さて、この「与論丼」とは何かと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

いいえ、与論島の郷土料理でもなんでもありません。

与論島での別荘を建ててからすぐのことでした。
母はお腹を空いた妹たちのために何かを作ろうとキッチンへいったところ、
冷蔵庫が空っぽで、パントリーもほぼ空っぽ。
唯一あったのがオイルサーディンの缶詰。

これだけじゃあ、お腹いっぱいにならないし、
何を作ろうかと考えた結果が「サーディン丼」。
サーディンをフライパンで焼いて、
最後にジュジュっとお醤油をかけ、
熱々のご飯にのせた丼。
仕上げにはネギと七味唐辛子。


与論の海でイワシなんて釣れるのかもちょっと怪しいぐらいですが、
たまたまこの丼を発明したのが与論島だったことで
「与論丼」と名付けたそう。

そんな与論丼は我が家の食卓に度々登場したメニュー。
温かいご飯さえあれば、あっという間にできる時短料理です。

忙しかった母はよく作ってくれましたし、
今は我が家でも定番メニュー。
とくに一人でのお昼ご飯や、帰りが遅くなった日には役立つレシピです。

ところで先日、間違っていつもと違うオイルサーディンの缶詰を買った時のこと。
開けたら中にはふっくらしたサーディンがたった2コ。
これを丼にのせても寂しい!



仕方がないのでいつもの和の丼ではなく、
ミニマリストな与論丼をイメージして白い洋食器に盛って
いつもとはちょっと違った雰囲気の与論丼に。

見かけはなんとなくフレンチ風かな?
と思いながら食べました。
でも味はいつもと変わらなくおいしい〜。

わが家には常にオイルサーディンの缶詰が置いてあります。

おいしいのでぜひ、お試しください!

Thursday 11 February 2016

ご無沙汰しています。
ヘザーです。
寒かったり、暖かくなったり、気温が不安定な冬が続いていますね。


今週末はマリアは家族とスキーへ行っているみたいですが、
私はもう20年以上もスキーはしていません。
「すぐまた思い出すよ」とは言われるんですけどね。

雪国にはまた行きたい一方、スキーはもういいかな、と思うところです。
若い頃は、フランスのシャモニーや、スイスのサンモリッツなど、
家族で行ったスキー旅行の素敵な思い出はたくさん。
でもスキー嫌いの母は、私たちが滑っている間中
ホテルのロビーの暖炉の前で本を読んだり、
部屋の窓からの真っ白な景色を見ながら原稿を書いたり、
スキーではなくどちらかというとリゾートライフを楽しむ方でした。
今の私もきっとそんな感じかな、と思っています。
アクティブなマリアにはかないません。

話は変わって、私はカレーが大好きです。
辛いものがとても苦手にもかかわらず好き。
最近では、家の近くにあるインド料理屋さんに2週間に一度は行っているぐらい。
それ以外に家でもよく作ります。
スパイスを合わせて自分でラムやチキンカレーをゼロから作ることもあれば
子供の頃から食べている母お気に入りの
「デリーカレー」に具材を入れて作ることも。

このデリーカレーは母が忙しい時の定番メニューでした。
「森瑤子のお料理手帖」でも紹介しているので
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。


いくつか種類があるなか、今回使ったのは辛口の「インドカレー」。
先ほども言いましたけど、私って本当に辛いものが苦手なんです。


子供のいる友達の話を聞いていると
家でカレーを作る時にはだいたいみんな「甘口」を作っているそう。
イタリアに住むナオミにも昔はよく、子供達のために
「お子様カレー」というものを送って、と頼まれたぐらいです。
そんなものがあるとも知りませんでした。

母はどちらかといえば、大人の食べるものを子供に食べさせる主義だったのか、
辛さを気にせず平気で辛口を作っていました。
そんな辛いカレーをマリアやナオミは平気で「美味しい美味しい」
と言いながら食べていたのに唯一私はひーひーひゃーひゃー言いながら
ご飯を多めに、ヨーグルトをかけて、ついでにバナナも一緒に、
といった感じで頑張って食べていたのです。

箱を見てください。辛さ、三ツ星ですよ。

大人になってからはだいぶ辛いものも食べられるようになりましたが
やっぱりすごく辛いのは苦手。
でも、三ツ星の辛さのカレーでも、チキンなど、お肉を入れると
油分で多少辛さが和らいで程よくまろやかになるので今の私は
なんとか美味しいと思いながら楽しんでいます。

ぎりぎりの辛さかな、って感じです。

そして先日、久しぶりにシーフードカレーを作ることに。
家に帰るのが7時少し前だったので大急ぎで玉ねぎを炒めて
具材と一緒に煮込んで作りました。


あさりと海老、サーモンにタラ。
そしてエリンギ。

煮込みすぎるのはNGと説明書に書いてあるぐらい、
すぐできてしまうシーフードカレー。


わりとサラサラしていてスープ感覚で楽しめるカレーなのでスプーンで一口。
激辛!
お肉と違ってやっぱりシーフードは辛い。
結局、ひーひーひゃーひゃーと「美味しい美味しい」
を交互に言いながらたくさん食べましたけどね。
でもヨーグルトのお助けはもちろんかかせません。

辛くなかったら逆に美味しくないかもしれません。
ちょっと苦しみながら食べるのも美味しさをさらにアップさせるのでしょうか。
たまには刺激も大切です。

by Heather




Monday 25 January 2016

食欲の冬

ご無沙汰していました。2016年も宜しくお願いします。
私の2015年年末はインフルエンザにより残念な終わり方をしてしまいました。
一週間寝込み、クリスマスのターキーも15年ぶりくらいに今年は焼くことが出来ず、
忘年会やパーティーもキャンセル、食欲も落ちげっそり。
散々な年末でした!💦
 
正月はやっと体調も回復し、食欲も出て、
そして一気に体重も戻り♪
そのまま勢い付いてぶくぶくと正月太りの道を突進。
体調崩した後の復帰後の食欲ったらないですよね。
食べることの喜びが倍増するから止まりません。
 
一月はバタバタと過ぎようとしています。
子供の学校が始まってほっとしたと思いきや、学校のボランティアがまー多い事。
年末に会えなかった友達との付き合いや、家族や親せきとの時間の埋め合わせ、
ママ友との交流などなど、なんでこんなに忙しいん?って自分でも不思議なくらい時間と金のかかることばかりで、なんだかバカみたいに感じることも。
やりたいこと、やらなければならないこといっぱいあるのに、できず、
今は唯一の気分転換は食べることと料理をすること。
どうせ食べるなら美味しいものを、
そんなポジティブな気持ちで料理をしています。
 
我が家で人気の母のレシピがこういう時は大活躍。
コッコーヴァンやビーフストロガノフ、ラムローストなど、
肉食系が多いけれど、成長盛りの息子も喜んでくれる。
 
先日作ったビーフストロガノフ、
母のレシピ(玉ねぎ、牛肉、トマト、サワークリーム、生クリーム、ブイヨン、)にナオミがイタリアから持ってきてくれたポルチーニ茸をプラスしてみました。
分量はその日の気分によって適当、というのもブラッキン スタイル。
 
大好きなラムのロースト、
ローズマリーやタイムなど、ハーブでじっくりローストして柔らかく。
 
コッコーヴァンは母のレシピだと 鶏肉(もも骨付き)たまねぎ、ベーコン、赤ワインといたってシンプルなのだが、それを少し工夫して私は白ワインを使い セロリ、パセリ、ニンジンなども時々入れて煮込みます。
 
先日のママ友の集まりにはチーズの盛り合わせを作ってみました。
みんなとっても喜んでくれました。
これも母に教わった魅せる食。
どんなシンプルな料理も目で見て美しく披露すればその場が少しだけおしゃれな場となり、盛り上がり、つまらない場も楽しく過ごせる、と。
そういったちょっとしたこだわりを母が私たち娘に幼いことから見せていたからこそ、
大人になってから 人生の楽しみ方がわかってきた。
そして自分がそうやって少しだけこだわれば、
自分のまわりにポツリポツリとそれに影響される人が生まれ、増え、
美の連鎖というものは生まれるのではと思うのです。
 
 
そんな感じで、
私の2016年は「食」から始まり、
road to debu への道はこの先も続きそうなのです(笑)。
 
-maria 
 

Thursday 14 January 2016

40過ぎてからのイタリア生活プラスとマイナス

なぜか日本の生活の方がいいと思う。電車は遅れないし、ちゃんとホームに線が塗ってある所に必ず電車やバスのドアーが開いてくれるし。。。お釣りくれるときも、ちゃんと手の中に入れてくれる。イタリアはホイッて取りにくい平らの表面に捨ててくれるからね。
とにかく、小さい事でも何でも日本では人にこだわってくれる、親切である事が毎日の生活ってことが羨ましいです。 

NAOMI'S イタリアのマイナスリスト1:

道路は走る人とサイクリング用のためにあると思ってる人たち。これはすごい迷惑です。公園に行って走ってこい!って怒りたい物です。カーブが多い道でも必ずこう言った道の真ん中で走ってる人たちがいます。特にイタリアはグループで自転車に乗ってサイクリングレーンがないため、車しか通らない道を使ってます。

NAOMI'Sイタリアのマイナスリスト2:
車の中に小銭をおいておくとこの用にドアーを無理あり開けようとする人がいます。これはもう直せないので車のキーとロックのシステムを全部変えなければいけない直すのに大変な作業です。

NAOMI'Sイタリアのマイナスリスト3:
イタリアのお菓子はマッズイ!だからイギリスの飴玉でがまん、がまん。

NAOMI'Sイタリアのマイナスリスト4:
全く雰囲気がないレストランが多い。デコがダッサイ!どうしてイタリア見たいに
ファッションにこだわってる国がインテリアーに拘らないお店や、レストランが多いのでしょうか。しかし,こう言ってふいんきが悪くっても、
食べ物は必ず美味しいです。


NAOMI'Sイタリアのマイナスリスト5:
天気が悪くって、雨降ると家の水に泥が入ってて、お風呂に入れない。。。これは田舎に住んでるとよくある事です。私は6回引っ越ししましたが、どこの家もこの問題ありました。井戸からの水なので雨がたくさん降ると、泥と混ざってしまい、水道を開けると毎回びっくりします。2016年にこれはないでしょう?!
泣きたくなります。

そして。。。。。

NAOMI'Sイタリアのプラス1!!!
誰もいない田舎の道。いつ見ても景色がキレイ。

NAOMI'Sイタリアのプラス2
レストランでハウスワインは1リットル、ハーフリットル、と1/4リットル
で頼める。
特に白ワインはプロセッコ見たいなので,シュワシュワって飲みやすい。

NAOMI'Sイタリアのプラス3
ロードキルでイノシシを間違えて殺してしまった人がたまーにいます。
そんな時はパーティーで、イノシシのシチュウが出ます。

NAOMI'Sイタリアのプラス4
バラ柄のタイツ履いてもイタリアだと嫌らしく見えない。

イタリアのプラス5
フランスのチーズとワインは有名だけど、イタリアのワインと手作りのチーズも最高です。このチーズはお友達がカラブリアで作ってる物でした。

NAOMI'Sイタリアのプラス6
手作りの洋服。小さな町で、小さなお店見っけ。町に行くと大きなブランド品(H&M, ZARA...とか)ばかりになってしまったので、最近この様な手作りの洋服を見つけるのが難しくなってます。これこそ、MADE IN ITALY でしょう。

これからのプラスとマイナス見つけて来ますので次までおたのしみに!
BY NAOMI